現在の福井県敦賀市の語源とされている「都怒我阿羅斯等」から屋号を名付けました。敦賀港は、日本海側の中心に位置し、波も穏やかで好漁場にも近く、いにしえより天然の良港として栄えてきました。江戸時代中期からは、北前船（※1）が日本海を往来し、様々な北の海産物が敦賀より陸路を経由し、京、上方へ運ばれました。
　又、明治34年（1902年）には、敦賀～ウラジオストク間の定期航路が開かれ、東京新橋から〝欧亜国際連絡列車〟で敦賀を経て、シベリア鉄道でベルリン、ヨーロッパ各国へ行く当時としては最短時間のルートが開かれました。この様に敦賀は、〝港と鉄道の町〟として栄え、今に至ります（※2）。その敦賀の海産物は先人が古くより育んでこられた歴史あるかけがえのないものであり、弊社は先人の教えをしっかりと伝承し、「地物」「本物」に徹底してこだわって、商品をご提供させていただきます。

（※1）大阪と松前藩を結んだ日本海回りの大動脈で、敦賀より瀬戸内へ回り大阪へ着くが、敦賀を経由して、京、上方へ運ぶ方が昔は早く到着するのでこのルートが使われた。
　（※2）戯歌で”♪日本とロシア結ぶは敦賀オーチェンハラショー良い港♪”や「ワシら下駄でウラジオ行ったもんや」等、この様な逸話がある様に、当時の市民は隣町でもあるかの様にロシアを身近に感じていたと思われる。